発言撤回文化 「米は黒人大統領。これ奴隷」 自民・丸山氏発言を撤回
2016年2月19日(金)
「発言撤回文化」。これ、私が勝手に言っています。永田町での常識になっている、政治屋に都合のよい「文化」です。本当は文化なんて高尚なものではないと思いますが、適当な言葉が見つかりませんので、当面この表現とします。
自民党の丸山和也参議院議員が17日の憲法審査会で「アメリカは黒人が大統領になっている。これ、奴隷ですよ。建国当初、黒人、奴隷が大統領になるなんて考えもしない。ダイナミックな変革をしていく国だ」と述べた、ということです。
私は、この発言のどこに問題があるか理解できません。私は、「アメリカでは黒人奴隷を祖先に持つ人が大統領になっている。ダイナミックな変革をしている国だ。」という趣旨で受け止めました。これだと、問題発言と指摘する人っていないでしょう。
ところが、丸山氏は、「私の意図するところと違う発言をしてしまったと認識している。議事録を精査し、削除および修正をしたい」と述べたそうであります。
このところの自民党の閣僚の失言が続いているところから、丸山氏の「撤回」になったと思われますが、私しゃ発言の「撤回」なるものを許しちゃならんと思います。例えば犯罪、暴行したとか窃盗したとか、「撤回」できないでしょう。これと同じことです。ましていわんや、国会の議事録を削除や修正をするとは何たることかと思います。
私しゃ、自慢ではないですが、発言を撤回したことなんて、ありませんです。ただ、謝罪したことは山ほどありますがね・・。(^_^;)
長田町にまん延する「撤回文化」を撤回しないことには、まともな政治は行われません。