土人発言
2016年10月28日(金)
沖縄県で、大阪府警の機動隊員が、市民に対して「土人」などの差別及び侮辱発言をしました。
朝日新聞。
・土人→①その土地に生まれ住む人。土着の人。土民。②未開の土着人。軽侮の意を含んで使われた。③土でつくった人形。土人形。泥人形。(広辞苑)
私は、「土人」なる言葉をここ久しく聞いたことも見たこともありませんでした。
しかし、思い出しました。我が国では、「土人」という言葉を使った法律があったことを。北海道旧土人保護法です。
さすがに、この表現はマズイので、1997年に廃止になっています。つまり、「土人」なる言葉は、死語といってもよいほどになっていたのですね。
それを見事蘇らせたのが、松井マズイ郎大阪府知事でした。松井氏の何がマズかったかは、朝日新聞を読んでいただくとして、このような人物を知事として選んだ大阪府民は、私しゃ連帯責任を感じてもらいたいものと思います。(まぁ、次の選挙でも選ぶとしたらですが・・。)
国会でも問題になっていて、法務大臣が「土人は差別用語」と答えたということです。
私ゃ、率直に言って、「差別用語」との決めつけに疑問を感じています。それは、どのように使ったかによるからです。例えは、適当でないかも知れませんが、先の広辞苑の「土人」の意味の①にあるように、「土着の人」という意味で使うのであれば、それは差別性はありません。もっとも、「土人」という言葉が死語に近いので、そのような使い方をする人はいないでしょうけど。
適当でないかもしれませんが、より分かりやすい例を言うと、「馬鹿」という言葉です。この言葉は、実に便利で、いろんな意味合いに使うことができます。愛人同士が、「バッカ~ん」と言い合うと、聞いている人は、何をイチャイチャしているかと思います。「馬鹿」と怒鳴りつけると、侮辱になるかも知れず、もっと言えば脅迫になる場合もあるかも知れません。
言葉には罪はありません。どんな言葉でも自由に使える世の中であって欲しいですね。差別的に使わなければ良いだけです。「かつて、日本には、土人保護法という法律があった。」と私が言ったって、そこには何ら差別性がありません。