トヨタ・マツダ資本提携
2017年8月4日(金)
今日の日経新聞電子版で、トヨタとマツダが資本提携することが報じられました。日経のスクープですね。TVで、後追い報道もありましたので、確かだと思います。何より確かなのは、マツダの株価が急伸したことです。トヨタは終値でマイナスでしたので、この資本提携はマツダの方によりメリットがあるということのようです。
トヨタとマツダの協業関係が報道されたのは、2012年のことです。この時は、ビックリしました。wifeが「トヨタはマツダに吸収されるんかね。」と言ったからです。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/99e40333c90fa0859fd37dc47cd7acba
トヨタとマツダの包括的提携が報じられたのは、2015年のことです。この時点で、将来は資本提携関係になることは予想されていました。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/e0aa84c8b10446bb1bd304daacf521b2
問題は時期だったんですね。このところの欧州を中心としたEVシフトは予想以上のものがあります。
自動車評論家の国沢光宏氏のブログによると、次です。
オランダ、ノールウェイでは2025年、ドイツでは2030年、イギリス、フランスでは2040年に、基本的にガソリン・ディーゼル車の販売は出来なくなる見込み、ということです。「基本的に」というのは、大型車はEVは現状では難しいので除くことになると思われます。
この動きが、今回の資本提携に繋がったものと思われます。
先ほどのwifeの発言以上にビックリしたのは、次です。
1500億円で年産30万台の工場を造る。割合は明らかされていませんが、2:1が常識的と思います。今のマツダにとって500億円というのは、トヨタが1000億円を出すリスク以上のリスクがありますね。メキシコにも30万台規模の工場を持っていますし。でも、資本の論理からすると、やるっきゃないということでしょうか。
今、自動車業界は、自動運転、安全技術、EV化等により、激動の時代になっています。これからも様々なメーカー間での協業が行われ、激しい競争の世界になると思われます。先を見通す能力のある企業が生き残ることができるということですね。もっとも、運の方がウェイトが高いかも知れません。電池性能が何時どのようなタイミングで向上するかは、誰も正確に見通すことなんて出来ません。運よく合わせることができる企業が勝つということですね。
(2017.8.7 追記)
トヨタとマツダの合弁工場の出資割合は、半々でした。マツダの意気込が感じられます。新しいSVを生産するってことですが、何でしょう? CX-5とCX-9の中間車種でしょうか。