問題を解く時は、線を引いたり、丸で囲んだりして読まないとだめ。それをしないのは、数学で言えば途中式を書かずにいきなり答えだけ書こうとするのと同じだ、と教えているつもりだが、なかなか手が動いてくれない。
まして初めて読む古文で、何も書かずに読めるはずがない。
あるクラスで古文の演習をやってて、あまりに手の動きが悪いので、プチお説教してしまった。
この中には、みずもちよりも古典ができますという人はいないはずだ。
だから、先生が言ったとおりに、人が出てきたら囲みなさい、「ば・に・を」のところで切りなさい。
自分のやり方でいくら読んでたって、読めるようにならないよ。
今までのやり方では伸びてないということは、そのままのやり方100問を解いたって、だめな部分がより強化されるだけだろ。やれと言われたことは素直にやんないとだめです。
何事も同じだ。
経験することは大事だが、ただ経験を積むのではなく、意図的に積まねば。
意図的な経験であっても、意図自体にあやまりをふくんでいると、かえってマイナスになる。
先達によって正しく導かれてはじめて成長が得られる。
教員の世界でも、長くやってきたから優れた指導ができるとは限らない。
というか、年配になるにつれ悪化される方もいる。
若くして高段の技量を身につけている方もいる。
吹奏楽で言えば、顧問になって数年で、いや早い方はすぐに、トップに躍り出られるような方々だ。
顧問になってずいぶん経った。
ただやってきたつもりはないけど、なかなか思うようになれない。