パチパチパチ。上手、上手。
でも「そばかす」ときたか。ほんとちっちゃい頃でしょ、この歌って。
(はい、小学校に入ったぐらいです。)
つぎ何? もう入れたの? いやいやいいよ、ぜんぜん。どんどん入れないと、そのうちおれもがっつり入れちゃうからね。「マイレボリューション」…て、最近のバンド? 渡辺美里? なんで知ってるの。へえ、まさかの展開。次は「secret base」で、「赤いスイートピー」も入れたの?
ありがとう、聴きたいのばっか歌ってくれて。それに、ほんと上手だね。
おじさんもけっこう自信あるほうなんだけどね。
好きな歌って自分も歌いたいけど、やっぱこれは女の子に歌ってもらわないと、って曲はあるからね。
お母さんから習って覚えたの? 日本にきて何年?
へえ、そうなんだ。自然に聴いて…、うん、おぼえて…そうかあ。
じゃ、なんかデュエットしようよ、何がいい? あ、ひとりがいいのね。いいよいいよ。
「好きになって、よかった」て…、加藤いずみじゃん、
そんなとこついてこられたら、ほれてまうやろ!
若いお嬢さんとカラオケに行けたとして、こんなラインナップで歌ってくれたらたまらんがなという14曲をダイアナ・ガーネットさんが歌う。
ほかに「三日月」「また君に恋してる」「小さな恋のうた」「春~spring~」「雪の華」「DEPARTURES」「糸」「ありがとう」「残酷な天使のテーゼ」と続く。
車のなかで聴いてた娘が、ふうん、でも上手いだけだよね、ってつぶやく。
きびしくないか。おじさんには十分すぎます。