水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

家事(2)

2019年02月04日 | 学年だよりなど

    学年だより「家事(2)」


 家でのお手伝いを、はじめてみたかな?
 お茶碗洗いでも、お風呂洗いでも、洗濯物をたたむのでもいい、玄関のおそうじでもいい。
 ハードルが高いなら、ストーブに灯油入れるでもいいし、サラダにドレッシングをかけるのでも認めよう。まだの人は、今日帰宅したら何かしてみよう。
 いきなり玄関をそうじを開始したら、「どうしたの?」「何してるの? 気持ち悪い」と言われる人も多そうだが、「ありがとう」と付け加えてもらったとき、悪い気がする人はいない。
 電車で年配の方に席を譲った時、自動ドアではないお店に入る際すぐ後ろにいた人のためにドアを押さえていた時、前を歩くおねえさんが落としたハンカチをさっと拾ってあげれた時……。
 そんなシーンを思い起こすと、なるほど「すいません」「ありがとう」と言われた瞬間はいい気持ちになっているなと想像できるのではないだろうか。
 そんなとき、心の状態はどうなっているのか。


 ~ 「嬉しい … 」という気持ちは、役に立って家族の一員になれた嬉しさ、お母さんと心がつながった嬉しさ、人に親切をした時の嬉しさの「充実感・満足感」ではないでしょうか。この時の「嬉しさ」で、自分の頭の中にα波が充満するのです。その後に自分の机に向かい勉強してみて下さい。α波のお陰で、驚くほど集中力と理解力が高まり勉強が捗ります。 … 穏やかで安らかな安心した心の状態から、集中力、理解力と定着力(記憶力)がアップし、抜群の頭脳になるのです。これは脳を研究している学者も認めていることです。カリカリ・イライラ状態、面白くない心の状態で、勉強ができる人はいません。 (高梨明宏「読んで心と頭の良くなる勉強法」) ~


 逆の場合を想像してみようか。そろそろ勉強しようかなと立ち上がった時に、「いつまでだらだらしてるの! 早く勉強しなさい!」と言われた時。
 ふとんから出ようと思って動きはじめた瞬間に「早く起きなさい!」と言われた時。
 友達とのちょっとしたいさかい、先生に注意されたとき、明らかに自分の方に問題があったことでさえ、他人に何か言われるとなぜかもやもやしてしまうものだ。
 そういう状態で何かに取り組んでいても、あきらかに効率が落ちている。
 人間の中で最も変わりやすいのは「心」だ。一秒もかからず正反対の方向に向けさせられる。
 物事がうまくいかない時は、そのこと自体を頑張るのはやめて、そのことをする「自分」を少し変えてみることが有効だ。
 心を変えようと思ったら、ふるまいを変えることが手っ取り早い。
 やる気のわかない授業も、「お願いします!」と元気よく声を出すと、一瞬で前向きになる。
 思うように結果が出ないとき、人はなんとかしようともがき苦しむ。
 それ自体はすばらしいことだが、同じ自分のまま努力していても、だめな自分の強化や再生産になってしまうことも多い。
 自宅での勉強の効率をよりあげるために、お手伝いから入ってみよう。

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