学年だより「声かけ力」
障害を持つ人、お年寄り、ベビーカー、外国からの旅行者、具合の悪そうな人……、何か手助けが必要かもしれないと思える様子の人を見て、みなさんは声をかけられるだろうか。
現実にはなかなか難しいのではないか。決して不親切からではなく「どうしていいかわからない」のが、一番の原因ではないかと思う。
そういう現状をふまえ、声かけのマインドやアクションについての啓蒙活動や企業研修を行っている会社がある。
「ミライロ」(本社大坂)というその会社で講師を務め、自身も車椅子で生活している岸田ひろ実氏が、東京出張の際にこんな経験をする。
~ 岸田ひろ実 @HiromiKishida · 2月18日
品川駅にて、車いすからタクシーに移乗しようとしたら、遠くからわざわざ駆け寄ってくれた人が。「何かお手伝いしましょか?……ゆーても僕、何したらええかわからんので教えてください」という思いやりとユーモアに溢れる言葉に感動して顔を上げたら、なんと小籔千豊さん(@koyabukazutoyo)でした。 76件の返信 16,559件のリツイート 46,541 いいね
岸田ひろ実 @HiromiKishida · 2月18日
今まで「大丈夫ですか?」と声をかけられることは沢山あっても(いつも反射的に大丈夫です!と答えてしまう)、小籔さんは「教えてください!」ってニコニコ笑ってくださって、つい甘えてサポートをお願いしやすいお声がけに、泣きそうになりました。タクシーに乗り込むまでそっと見守ってくれました。 17件の返信 2,710件のリツイート 7,546 いいね
岸田ひろ実 @HiromiKishida · 2月18日
私は、自分とは違う誰かの視点に立ち、高齢者や障害者への向き合う「ユニバーサルマナー」という考え方を、全国各地でお伝えしています。(ユニバーサルマナー検定という研修活動です)まさにユニバーサルマナーを体現してくださった小籔千豊さん、本当に本当にありがとうございました。 5件の返信 1,629件のリツイート 5,727 いいね ~
「なるほど、こんな風に声をかければいいのか」と勉強になる話だ。
と同時に、芸人さんがモテるのは、こういうところなんだろうなと深く納得する。
「(笑顔で)教えてください!」というセリフには、何かして「あげる」とか、援助し「なければならない」のような気持ちがまったく含まれない。
こんな声かけができる人を「ヒーロー」と呼ぶ。
今、何のために勉強しているのか、部活をしているのか。
みなさんの最終目標は、ヒーローになることだ。
ヒーロー(もどきでも十分だ)になってしまえば、就職の面接など簡単にクリアできる。
好きな子に声をかけるなど、なんでもなくなる。むしろ声をかけられたがるだろう。
文武両道とは、ヒーローを目指す鍛錬だ。
まずは「声かけ力」を意図的に身につけていくことから始めよう。