たまにプロの音を聴かないと何が正しいのか分からなくなる気がして、久しぶりにシエナウインドの定期演奏会に足を運ぶ。
オープニングはアダムズ作曲の初めて聴く曲で、いきなりとばしてる感じに聞こえるが、軽くふいてるだけかもしれない。一つ一つ音符の粒立ち感がはんぱない。生では初めての「ココペリダンス」、リードの名曲「アーデンの森のロザリンド」に続いて、グレイアムの「メトロポリス1927」。これで前半が終わっただけというメニューは、かなり高価なフレンチにでも行った気分だ(行ったことないけど)。むしろ、イタリアンか。タッドウインドがニューヨークのヌーベルなんちゃらみたいな料理で、佼成さんが懐石かな。
後半はまず「波の見える風景」。日本の吹奏楽を進化させたのはやはり真島先生なのだと感じる。「ワイン・ダーク・シー」は。まさに大曲で「バーンズ3番」級に心動かされた。アンコールでお客さんと一緒に「星条旗」を演奏するメンバーの方々をみながら、こんあ風にお客さんを感動させ、泣かせ、笑顔にさせ、元気にさせられるような演奏会ができたらいいなと思う。