水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

スタディーズハイ

2020年11月10日 | 学年だよりなど
3学年だより「スタディーズハイ」


 №57で、和田秀樹先生の「秋から伸びる」生徒像を紹介した。


~ 1 合格最低点まで「あと何点?」が見えている
  2 学校に頼りきらず、やるべき勉強を自分で考える
  3 苦手に執着せず、伸びる部分を優先し、得意に磨きをかける
  4 模試の失点を細かく分析して受験対策に役立てる
  5 本番のリハーサルとシミュレーションを十分にやっている
  6 頑張りを支える生活習慣が確立している
  7 不安な気持ちを勉強の原動力に転化できる          ~


 この7項目を意識して取り組んでいけば、「伸びる」。
 実は、「結果を出す」生徒像というものも、私たち教員には見えている。
 科学的なエビデンスは提示できないのだが、長年この仕事をしている経験則からほぼ例外がないと思える。こんな人だ。


~ 1 休まない  2 笑顔  3 消しゴムのかすを捨てる ~


 受験勉強への取り組みが本気になればなるほど、自分に与えられた時間と現状とのギャップに不安をおぼえることも多くなるだろう。
 それは受験生として、人間としてまったく「健全」な姿だ。
 先が見えない「不安」さえ、自分がどうなるか楽しみな「わくわく感」に変えてしまえるメンタルに持ち込める人は強い。
 もちろん、それを支える努力は必要だ。
 やるべきことから目をそむけることなく努力を積み重ねていれば、きっとうまくいくはずだとの「根拠無き自信」が生まれる。
 ランナーズハイのように、脳内が高揚している状態になる。
 そういう状態の人に「調子はどう?」と尋ねると、「なかなか大変です」「時間が足りません」と言いながらも、不敵な笑みをうかべている。もしくはさわやかな笑顔をみせてくれる。
 脳が活性化しているからだ。
 メンタルを鍛えるために最も有効なのは、学校に来ることだ。これからますます寒くなり、「念のため今日は家にいようか」という誘惑に打ち勝つ日々の積み重ねが自分を変えていく。
 学校に来てからの勉強には、クラスの仲間やわれわれも多かれ少なかれ手を貸しているいるが、来るのだけは自分の力だからだ。
 使った教室で、自分の出した消しゴムのかすをそのままにして去るか、自分でゴミ箱に捨てられるかは、心がどれくらい整っているかを表す。勉強にかぎらないが、最後はメンタルが決める。
コメント
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