3学年だより「今、自分はどこにいるのか」
残された時間とやるべきこととのせめぎ合いの日々が続くと、気づかないうちにストレスをためてしまう場合がある。ストレスの原因の一つに、漠然とした不安がある。
やるべきことの多さよりも、やるべきことがはっきりしていない方が、人は不安になる。
ゆとりは、やることが少ないことではなく、見通しが立つところから生まれる。
見通しを立てるおそらく唯一の方法は「書くこと」だ。
~ 僕はサッカーが大好きで、よくスタジアムにサッカー観戦に行くのですが、試合を見ていて、「なんでそこにパスを出すんだよ! 逆サイドががら空きじゃないか」なんて思うことがよくあります。でも、これは僕が試合をスタジアムの高い位置から俯瞰して見ているからわかることなんですね。
試合をしている選手たちが見ている景色と、僕が見ている景色は、同じ試合でもまったく違います。選手たちはピッチにいるので、スタジアムの高い位置に比べて全体がよく見えないわけです。
すごいサッカー選手は、「ピッチに立っていながら、試合を上から俯瞰して見ている」なんてことを言いますが、俯瞰化できると、見えないものが見えてくることがあります。
「自分のことを自分自身が意外にわかっていない」というのも同じ原理だと思います。自分のことは近視眼的に見てしまいます。なので、自分を知るとか人生を考えるときもノートを活用してみてください。
……ノートに書くことで、「俯瞰化・見える化できる、整理できる」ということと「書いたことを蓄積できる」ということの2つになります。 (柿内尚文『パン屋ではおにぎりを売れ』かんき出版)~
できるだけ「具体的に」「網羅的に」「数字・記号を使って」書くのがコツだ。
12月中旬までにやりきっておきたい問題集があるなら、問題番号を書き出して一覧にする。
解いた・できたを問題集自体にチェックするだけでなく、一覧の方も赤ペンで消していく。
視覚化することで、全体像を意識しながら、進捗状況をチェックするのだ。
各教科の、問題を解いたり、重要事項をまとめたりする用のノートは何冊もあると思う。
勉強自体を管理するノートはあるだろうか。
そのノートには、全体像を把握し、チェックしていくためのページと、毎日やったことを記録していくページがあるとよい。
その日の気分や、ちょっとした反省、自分を鼓舞する言葉などもメモしていくとなおよい。
行きたい大学の写真を、表紙の裏に貼っておくのもいい。
将来像へのイメージは、自分の無意識に作用する。
勉強のノートではなく、勉強する自分を記録するノートは、自分をメタ化し、俯瞰する。
今自分がいる場所と進むべき場所とをつなげる役目を果たすのがそのノートだ。
ない人は、今すぐ作ろう。だまされたと思って書き始めてほしい。
残された時間とやるべきこととのせめぎ合いの日々が続くと、気づかないうちにストレスをためてしまう場合がある。ストレスの原因の一つに、漠然とした不安がある。
やるべきことの多さよりも、やるべきことがはっきりしていない方が、人は不安になる。
ゆとりは、やることが少ないことではなく、見通しが立つところから生まれる。
見通しを立てるおそらく唯一の方法は「書くこと」だ。
~ 僕はサッカーが大好きで、よくスタジアムにサッカー観戦に行くのですが、試合を見ていて、「なんでそこにパスを出すんだよ! 逆サイドががら空きじゃないか」なんて思うことがよくあります。でも、これは僕が試合をスタジアムの高い位置から俯瞰して見ているからわかることなんですね。
試合をしている選手たちが見ている景色と、僕が見ている景色は、同じ試合でもまったく違います。選手たちはピッチにいるので、スタジアムの高い位置に比べて全体がよく見えないわけです。
すごいサッカー選手は、「ピッチに立っていながら、試合を上から俯瞰して見ている」なんてことを言いますが、俯瞰化できると、見えないものが見えてくることがあります。
「自分のことを自分自身が意外にわかっていない」というのも同じ原理だと思います。自分のことは近視眼的に見てしまいます。なので、自分を知るとか人生を考えるときもノートを活用してみてください。
……ノートに書くことで、「俯瞰化・見える化できる、整理できる」ということと「書いたことを蓄積できる」ということの2つになります。 (柿内尚文『パン屋ではおにぎりを売れ』かんき出版)~
できるだけ「具体的に」「網羅的に」「数字・記号を使って」書くのがコツだ。
12月中旬までにやりきっておきたい問題集があるなら、問題番号を書き出して一覧にする。
解いた・できたを問題集自体にチェックするだけでなく、一覧の方も赤ペンで消していく。
視覚化することで、全体像を意識しながら、進捗状況をチェックするのだ。
各教科の、問題を解いたり、重要事項をまとめたりする用のノートは何冊もあると思う。
勉強自体を管理するノートはあるだろうか。
そのノートには、全体像を把握し、チェックしていくためのページと、毎日やったことを記録していくページがあるとよい。
その日の気分や、ちょっとした反省、自分を鼓舞する言葉などもメモしていくとなおよい。
行きたい大学の写真を、表紙の裏に貼っておくのもいい。
将来像へのイメージは、自分の無意識に作用する。
勉強のノートではなく、勉強する自分を記録するノートは、自分をメタ化し、俯瞰する。
今自分がいる場所と進むべき場所とをつなげる役目を果たすのがそのノートだ。
ない人は、今すぐ作ろう。だまされたと思って書き始めてほしい。