□ アネモネ(Anemone coronaria)
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
春の風が、何度も行き交いながら、
染め上げたようなこの色が好きです。
◇ この花も、昔は名前だけは知っていて、その実、何も知りませんでした。
今でも、たとえば園芸品種のケシの花との区別がどうもつきません。
子どもの頃から、星座に興味があって、ギリシア神話に思いを馳せました。
○○女神が△△を愛して、嫉んだ××が殺して、そこに咲いたのが…。
□ 来週には「開花」となるでしょう。
◇ だからアネモネも、ギリシア神話の世界から入っていったようなもの。
絶世の女神(!?)アフロディーテが愛した美少年(!?)アドニス(Adonis)。
何の弾みか、イノシシの角に突かれて、はかなくもあっけなく落命。
アフロディーテの哀しみの血の涙、そこに咲いた花がアネモネ。
□ こんな淡い色のアネモネも、趣があっていいものです。
◇ アネモネの学名は、ギリシア語のΆνεμος (anemos)「風」が語源です。
英語も"Wind Flower"、十数年前に訪れた、ギリシアにもエーゲ海でも、
そんな「赤い」風は吹いていませんでした。
おそらくアネモネの「赤」が、「血」や「命」を表しているということと、
「風の花」という名前とは「出典」が違うのかもしれません(勝手な想像です)。
□ まだこれからの「アネモネ」バラやオダマキと寄せ植えです。
この鉢では、濃いピンクの花も咲くのかもしれません。
◇ ラナンキュラスもそうですが、私はどちらかと言えば「パステルカラー」好み。
アネモネの赤や紫が嫌いではないのですが、淡い変化に富む色の方が…。
私は早春の風に色があるとしたら、冷たさの方が勝っているような、淡い色。
春の暖かさは、風の筋となってほんのり刷り込まれているように思えます。
□ タイトルのアネモネ、朝夕はそっと閉じて、優しげで清楚。
ご存じの通り、花びらではなくて、萼片(がくへん)です。
(una poesia di oggi)
アネモネや手紙短く書き直す 岡本 眸
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
春の風が、何度も行き交いながら、
染め上げたようなこの色が好きです。
◇ この花も、昔は名前だけは知っていて、その実、何も知りませんでした。
今でも、たとえば園芸品種のケシの花との区別がどうもつきません。
子どもの頃から、星座に興味があって、ギリシア神話に思いを馳せました。
○○女神が△△を愛して、嫉んだ××が殺して、そこに咲いたのが…。
□ 来週には「開花」となるでしょう。
◇ だからアネモネも、ギリシア神話の世界から入っていったようなもの。
絶世の女神(!?)アフロディーテが愛した美少年(!?)アドニス(Adonis)。
何の弾みか、イノシシの角に突かれて、はかなくもあっけなく落命。
アフロディーテの哀しみの血の涙、そこに咲いた花がアネモネ。
□ こんな淡い色のアネモネも、趣があっていいものです。
◇ アネモネの学名は、ギリシア語のΆνεμος (anemos)「風」が語源です。
英語も"Wind Flower"、十数年前に訪れた、ギリシアにもエーゲ海でも、
そんな「赤い」風は吹いていませんでした。
おそらくアネモネの「赤」が、「血」や「命」を表しているということと、
「風の花」という名前とは「出典」が違うのかもしれません(勝手な想像です)。
□ まだこれからの「アネモネ」バラやオダマキと寄せ植えです。
この鉢では、濃いピンクの花も咲くのかもしれません。
◇ ラナンキュラスもそうですが、私はどちらかと言えば「パステルカラー」好み。
アネモネの赤や紫が嫌いではないのですが、淡い変化に富む色の方が…。
私は早春の風に色があるとしたら、冷たさの方が勝っているような、淡い色。
春の暖かさは、風の筋となってほんのり刷り込まれているように思えます。
□ タイトルのアネモネ、朝夕はそっと閉じて、優しげで清楚。
ご存じの通り、花びらではなくて、萼片(がくへん)です。
(una poesia di oggi)
アネモネや手紙短く書き直す 岡本 眸