折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

桜、中空の春の絨毯

2009年04月04日 16時25分03秒 | 春分
             □ 春雨に煙るさくら花   2009年4月4日
               (すべて、大分市高尾山自然公園)

(una poesia di oggi)

     桜ばないのち一ぱいに咲くからに
               生命をかけてわが眺めたり     岡本かの子

◇ こちらの桜の開花宣言、今年は3月17日でした。
  それから二週間以上も経って、ようやく満開を過ぎたところです。
  郵便局に行ったついでに、クレマチス植え替え用の大きな鉢を買いました。
  ただ雨は降り止まず、この時刻も空から雨粒が落ちていて、園芸は延期に…。

     
        □ 少しだけ若葉が見えています、散り初めです。

     
       □ 歩道までかぶさるように、桜の大木は雄大です。

◇ 帰りに桜の写真を収めました…そろそろ見納めです。
  風はほとんどありませんが、花散らしの雨でしょう。
  まだわずかですが、はらはらと散りゆく桜に春の終わりを感じてしまいます。
  どこまでも静かで、時折通る車の音と野鳥のさえずりが聞こえるくらいです。

     
    □ 鳥の姿が見えても鳴き声がしても、名前がわからないのです。

◇ ソメイヨシノが、ここは1,800本でしたっけ、ゴルフ練習禁止の立て看板。
  この桜を下から見上げることが多いのですが、今日は道の反対側の宅地から。
  桜の木よりも高いところから遠くに眺めると、色の柔らかさが断然違います。

     
     □ 階段を登る途中で振り返り見る桜、やや趣が異なります。


(una poesia di oggi)

        さきみちてさくらあをざめゐたるかな        野澤節子

     
 □ 自然公園と反対側の宅地の斜面にも、花木がいろいろ植えられてます。

◇ 春もわずかにこの時節だけが、ものみなすべて桜色に染まるかのようです。
  もう来週には、この景色も一変していることでしょう。
  名残の桜、いつまでも心に留めておきたい、優雅で繊細な春のベールでした。

     
        □ 菜の花は、こちら側でしか咲いていません。


(una poesia di oggi)

        花の雨やがて音たてそめにけり          成瀬桜桃子


コメント (2)
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