今のご時世、外出する気になれない。
外出しても、人が集まる施設(特に公共)の多くは当分閉鎖なので、行き先が限られる。
それに、大抵の仕事(授業と会議以外)と連絡は、自宅のパソコンですませられる。
でも、幾日もしかも終日家の中にいては、心身ともになんか煮詰ってくる。
そこで、実質春休みになった今、気分転換に湯河原温泉(神奈川県)に行く事にした。
もともとは、名古屋発で浜名湖の宿を予約していたのだが、土曜の卒業式がなくなり、そしてその宿の売りであるビュッフェ・バイキングは今の時期はなんとなく避けたいのでキャンセルした。
その代わりに東京発で、職場の共済で多少安く泊れる湯河原の温泉宿にした。
東京発なら、箱根や伊豆でもいいのだが、これらの地に点在する温泉は、結構有名な割りには泉質的には貧しい所があり、”温泉ソムリエ”の私としては、選択肢が限られる(私の格言、「名湯必ずしも良泉にあらず」)。
箱根(山)と伊豆(海)の間にある湯河原温泉(谷)は、川沿いに新旧の温泉宿が統一感なく並んで(一部を除いて)風情はなく、また観光資源にも乏しいが(なので掲載写真無し)、温泉自体はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉という内容と濃さと泉温で”療養泉”レベルに達している。
すなわち、温泉としての功能を期待して湯に浸かるに値する。
東京から JRで乗換えなしで行ける点もいい(1つ先の熱海もだけど)。
たった一泊だが、仕事もウイルスも忘れて、源泉掛け流しの湯に4回つかり、山海の料理を賞味したい。