冬期閉鎖間際の茶臼山高原カエル館(長野県根羽村)に訪れ、館内のパワー・スポット(私が唯一認めるパワー・スポット)でビリビリ感を得る人の計測を試みた。
来館者の半数は、このスポットで温熱感あるいはビリビリ感を得る(これほど高頻度にパワーが実感されるスポットは他にない)。
温熱感は実際に皮膚温が上昇することをサーモグラフィで客観化できるが、ビリビリ感を測るのに難儀している。
ビリビリ感をもたらすのは電気なのではないかと仮定する。
まず体表面を静電位計で測ったが、静電位の発生はみられなかった(強い磁場ではあっても直流なので、電場は発生していない)。
次に皮膚の電流を測るべく、ノイロメーターの一種である、良導絡測定器(製品名「ロイヤルエイト」)を購入した。
この機器は「良導絡」というほぼ経絡の電気鍼治療に使うものだが、皮膚に電圧(V)を与えてその電流(μA)を計測するものなのでその用途で使う。
カエル館館長に、私が訪問する日に、ビリビリ感を得ている常連客(カエル館のスポットでパワーを得るため高頻度に来館する人たち)に集合してもらった。
まず館外で、手の平の特定点の電流を測定し、次いでスポットに座ってもらって、ビリビリ感が来たら、その場で同じ部位の電流を測定した。
客観的に位置を確認しやすい特定点(労宮近傍の手相線分岐点または交点)での反応性がおしなべて弱かったので、与える電圧は良導絡の通常測定に使う12Vの倍の24Vとした。
5名を測定した結果は、上の2箇所で変化があったのは1名で、他の4名は変化がなかった(うち1名は0μA)。
変化した1名も、スポットでの方が電流が下がった。
仮説的には、ビリビリ感は交感神経の興奮によるもので、それによって皮膚下の電流が増えると思ったのだが、この方向での変化は0名だった。
すなわち仮説は支持されなかった。
もちろん、部位によって、すなわち良導絡でない部位では電流が流れにくいので、値が出そうな部位を探索しての結果である(値が0μAの人は、手のどの部位も0μAだった。おでこではきちんと反応した)。
ということで、ビリビリ感は皮膚下の交感神経の興奮としての生理的確認ができなかった。
すなわち、スポットで感じるビリビリ感は、皮膚内外の電場によるものではない、ということになる。
手が尽きてしまった。
ブログ楽しく拝読しております。
(ゼロ磁場関連で辿り着きました)
先生のブログで興味を持ち、自宅から車で2時間程走らせ、カエル館、8月に行ってきました。
入館して直ぐは気付かなかったのですが(始めていく場所に興奮していたのもあり)、徐々に「あれ?手が痺れてる」となり、最初は「バッグ持ってるからかな?」と思ったのですが、手ぶらの子どもが「手が変」と言い出し、「これってもしかして…」となった次第です。
子どもは両手の指先、私は両手の薬指と小指とその延長(掌半分)が痺れました。
(夫は感知せず)
普段、寒い時や仰向けでスマホを触っている時、痺れが薬指と小指に来るので、弱っている所や酷使している所が感知しやすいのかな?と思いました。
(子どもは音大生)
こんな経験したことがないので、何とも言えない不思議な気分でした。
これからも研究結果等楽しみにしています。
季節の変わり目ですので、ご自愛ください。
昨日も今日もカエル館に通っていますが、指先がビリビリするという来館者が結構います。
残念ながら今回、電流計での計測はできませんでしたが、多くの人にそういう反応が出るという事実は否定できないので、研究を続けていきます。カエル館の外にもいろいろ反応が出る場所があるので、またいらしてください。