今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

露点温度が-10℃以下になっているのは

2025年01月10日 | お天気

10日10時現在、東京の私設「本駒込気象台」での露点温度が-11℃になっている。

露点温度は、暖気/寒気移流のような、太陽光に影響されない大気の温度指標に使えるのだが、-11℃という値は、確かに今季一番の寒気下にあるにしても、実際の気温は7℃なので東京の”寒気の値”としては低すぎる。

同時刻の東京よりも気温が低く、今雪が降っている愛知の私設「日進気象台」の露点温度は-3℃と、東京よりずっと高い。

実はこれが露点温度の欠点で、露点温度は温度(気温)と湿度(大気水蒸気量)が合成した値なので、温度だけでなく湿度の指標も兼ねているという二義的解釈が必要。

今の東京が降雪中の愛知より、気温が高いのに露点温度が低いのは、東京の相対湿度が26%とやたら低い(乾燥している)ため(愛知は89%)。

もともと気温が氷点下になりにくい東京で、露点温度が-10℃以下になるのは、乾燥空気、より正確には「乾燥した寒気」のため。
あまりに乾燥しているから、降雪などの湿った寒気下よりも露点温度が低くなるのだ。

ということで、東京はひどく乾燥しているので、火気・インフルエンザに注意ということ。
※:空気の乾燥具合なら、馴染みのある相対湿度で事足りるが、夜間になると太陽光不在による気温低下の影響で相対湿度が上がってしまうので、大気水蒸気量の指標としては太陽光の影響を受けない露点温度の方が優れている。


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