学部の仕上げと入試、そして大学院の入試と修論試験が連続する、一年で一番忙しい中、一番のヤマである後期授業の成績つけが終った。
こうして着々を仕事を仕上げて次の仕事に臨む。
帰宅して、余った野菜を片づける目的で、ひとり鍋を囲む。
野菜だから、どんどん食べてもカロリーオーバーにならない。
鍋だと飯は不要で、鍋に麺も入れない。
すなわち炭水化物はほとんど不要。
こうして一人で居ることなんら苦痛もないが、それができない人もいるらしい。
「人間は一人では生きていけない」 という言葉は嫌いで、単独でも生きていけるのが生き物の本来の在り方だと思っている。
だから『鳥島物語』のような、江戸時代の無人島漂着譚こそ、生きる勇気が与えられる。
もちろん他者は人生を豊かにする。
それは恩恵を意味する。
何割かの人は、一人で外食できないらしい。
一人でどこまで行けるか、という問題にはもともと興味があり、今年度の卒論にもこのテーマの学生を指導した。
こういう私でも、一人で行けない所がある。
温泉も山も外国も、フランス料理のレストランも一人で行けるが、大衆居酒屋は行けない。
名鉄リトルワールドは一人で行けるが、明治村は行けない。
食べ物でいえば、鳥の唐揚げは嫌いでも焼き鳥はOKなように、微妙な境界線があるようだ。