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ハーマン・キルブリュー

バリー・ボンズの通算本塁打の記録更新が間近となっている。現在の歴代1位はハンク・アーロンで、2位ボンズ、3位ベーブ・ルース、4位ウィリー・メイズと続く。さて、これは、大リーグでの本塁打通算573本の強打者キルブリューのサインである。現役選手の今年のこれまでの成績を正確に把握していないのでやや不確かだが、彼の通算本塁打数は、現在歴代9位か10位である。このサインを手に入れた時は、彼の573本は、4位のF・ロビンソンに次いで第5位だった(当時ボンズは573本以下だった)。ハンク・アーロン、ベーブ・ルース、ウィリー・メイズという伝説的プレーヤーの後が、第4位F・ロビンソンで三冠王をとったことのあるスーパースター。それに続くキルブリューは、第5位でありながら、知名度や人気の点では、上位4人とかなり格差があった。クイズとしても、「それでは5位は誰?」というのが、かなりの難問だったのである。
 かれの成績は、長い間、歴代5位だったが、その後、この数年で、バリー・ボンズ、マーク・マクガイア、サミー・ソーサ、ケン・グリフィー・Jrらに次々と抜かれてしまった。しばらくすると、ベスト10からも陥落するだろう。「記録」に残る選手と「記憶」に残る選手という言い方があるが、彼を見ていると、やはり記録だけでは忘れ去られる可能性があることを示している。サイン自体は、昔の選手らしく非常に律儀に丁寧に書かれている。
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