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Future Watch 書評、その他
神様のパズル 機本伸司
ライトノベル風のマンガタッチの表紙で、帯をみると人気アイドルによる映画化が決定しているとかで、買うのが少しためらわれる。そうは言っても良い評判を2カ所で耳にしたので読んでみた。大学生が「宇宙を造る」というゼミの課題に挑むというかなりライトノベル的な内容で、のりは「SF」というよりも「学園もの」に近い感じだ。内容的にしっかりしているかどうかは良く判らない部分があるが、昔よく読んだブルーバックスの理論物理の本のことを思い出して懐かしかった。特殊相対性理論の本までは何とか判ったつもりになれ、一般相対性理論の本ではその常識では考えられない結論に興奮し、超ひも理論の本では全くわけが判らなくなった。昔そうした物理の解説本にはまった経験のある人間には、それだけで楽しめる本だ。いろいろなサイドストーリ-が組み合わされているが、助教授の秘密は途中でなんとなく判ったが、謎の老人ややや行動が不可解な担当教授等が大変思わせぶりなのだが、最後まで何もなくて肩透かしを食らった格好だ。その辺のなかなか読めないところもまあ面白さのうちかもしれないと感じた。(「神様のパズル」機本伸司、ハルキ文庫)
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セルジオ・ガルシア ウェア ゴルフ
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