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カルロス・デルガド ダブル・ジャージ MLB

プエルトリコ出身の大リーガー、カルロス・デルガドのユニフォームをあしらったコレクティブルだが、左側に試合で使用したユニフォーム、右側に練習の時に使用したウエアと、2種類のコレクティブルが一緒になっている。彼に関しては、大リーグ史上4人目の10年連続本塁打30本以上という記録が燦然と輝いている。過去に達成したのがバリー・ボンズ(2007年8月9日の記事参照)、ジミー・フォックス(2007年12月24日の記事参照)、サミー・ソーサ(2007年10月18日の記事参照)の3人だけという大記録である。2007年のシーズンが24本で終わってしまい、記録が途絶えたのが何とも残念だ。それからもう一つ彼の記録で気になるのは、10年連続10死球以上という記録だ。年間最多死球記録は2000年の15死球の1回だけだが、毎年コンスタントに15死球くらいを続けている。これがどのくらいすごいのかは良く判らないが、結構すごい記録なのではないかと思う。
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なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか 越智道雄

アメリカの大統領制度に関しては、NYに駐在した時に少し調べたことがあり、それなりに知っているつもりであったが、本書を読んでまだまだ知らないことが多かったというのが正直な感想である。予備選の試練が大統領候補を成長させると良く言われるが、その意味が良くわかったような気がする。州によっていろいろなバリエーションのあるルール、中には理不尽なものもいっぱいあるのだが、そのルールをどのように乗り越えていくのかが、戦える大統領候補に成長していくための試練になっている。さらに、そのルールが途中で変わることがあって、それにどのように対応するのかも試されているという感じが良く判った。選挙以外の仕組みについてもためになる内容が多い。例えば、アメリカ大統領の任期が4年である理由については、「目先の利益・地域利益誘導色の強い下院議員の任期が2年、大所高所から政治を見る上院議員が6年、大統領にはその両方の資質が要求されるので任期も2年と6年の間をとって4年」と理解していた。そして、日本では衆参のねじれが政治の停滞を招いているが、アメリカの制度はそのねじれを短期的な利益と長期的な視野のバランスをとることに利用していると解釈していた。しかし本書を読むと、こうした理屈はいかにも後付けのもので、実際は英国の独裁者から逃れてきた人々の中に刻み込まれた独裁者への恐怖のDNA、「行政府の長」を独裁者にしないための様々な試行錯誤の結果だということが判った。また、大統領選挙で候補者が支持者と交わす握手の意味なども、言われてみれば、なるほどそうだったのかという気がした。その他本書を読むと、アメリカの政治を深く理解するための事実、日本では金科玉条と思われている三権分立の危うさなどが実に良く判る。題名も内容をうまく捉えているし、非常に読み応えのある新書だった。ちなみに著者の越智先生は、名前が上から読んでも下から読んでも「おちみちお」ということで(同姓同名の政治家もいる)、これまでにも何冊か著書を読んだ記憶があるが、以前の本よりも、文章がますます洒脱になっているように思われた(「なぜアメリカ大統領は戦争をしたがるのか」越智道雄、アスキー新書)
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