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マリア・グラツィア・クシノッタ シガー・ガール サイン 007

007「World Is Not Enough(ワールドイズノットイナフ)」にシガー・ガール役で出演したマリア・グラツィア・クシノッタのサイン。彼女は、イタリアではすでにかなり有名な女優だったらしいが、国際的な活躍としてはやはりこの007がきっかけになったようだ。その後、アメリカのTVドラマへのゲスト出演などもいろいろあり、出演作数も50を越えている。そのうち20作品は007出演後であり、順調に活躍しているといえるだろう。本作品へのソフィー・マルソー(2007年9月8日紹介)の出演など、007の作り方が「新人女優を登用するが結局鳴かず飛ばず」から「既に活躍している女優を起用」という方針に変化していることを如実に表しているように思われる。
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サービスの達人たち 野地秩嘉

題名からは、すごい記録をもつトップセールスマンの交渉術、売り上げを急増させているサービス業の接客の極意、一度利用した顧客の顔を全て覚えているドアマンといった、華やかな世界を連想させる本書。確かに最初の章は、ロールスロイスという高級車を売るカリスマ・セールスマンの話だが、第2章以降は、そうした華やかな世界とはむしろ逆に、構造不況的な業種・職種にありながら、世の中の流れに抗って、職業人としての誇りをもって自分の仕事を貫く人々の話だ。自宅の風呂の普及で減少を続ける「銭湯」、電話やメールの普及で存在意義が大きく変化した「電報配達」、道路舗装率の上昇などにより街角から姿を消しつつある「靴磨き」など、地味で忘れられがちな職業を世の中の変化に惑わされず続けることこそが、「サービスの達人」であるという視点が大変面白い。そしてそれらの人々の考え方や生活にまで踏み込んだ記述は、彼らに対する敬意が十分に感じられて心が温まる。(「サービスの達人たち」野地秩嘉、新潮文庫)
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