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J・F・ケネディ大統領 始球式 球場の椅子 MLB

米国でオバマ大統領の就任式が開催された。それを記念して米国の大統領関連のコレクティブルを紹介しておこう。これは、ケネディ大統領が任期中に始球式を行ったボール・パークの椅子の一部をあしらったコレクティブルである。ケネディ大統領ゆかりのものとしては、2007年9月16日に「ケネディ大統領が演説を行ったベルリンの壁のコレクティブル」を紹介したが、やはり歴代大統領のなかではケネディのものが最も人気がある。この球場は、ワシントンにあった「グリフィス・スタジアム」という球場で、1961年まで大リーグのワシントン・セネターズの本拠地として使用され、1965年に取り壊されたとされる。従って、ケネディ大統領の在任期間を考えると、このコレクティブルに使われている写真は1961年のケネディが行った始球式の時のもので、この椅子は65年に取り壊された時に売りにだされたものであることが判る。偶然なのだが写真の年が特定できるのが面白い。
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ドキュメント・死刑囚 篠田博之

まず本書を読んで、複数の非常に有名な「死刑囚」と深く関わりをもった人がいたことにまず驚かされた。死刑囚「宮崎勤」について深く掘り下げた本は数多いし、その他の大きな社会問題となった事件の犯人(死刑囚)を扱った本も数多く出版されている。しかしそうした死刑囚と複数、しかもかなり濃密に関わったという人は、精神鑑定医といった特殊な立場の人を除いて、それほど多くないのではないか。本書の特徴はそれらの複数の死刑囚に複数と深く関わった人の本であるということだ。複数の犯罪者や犯罪と向き合うことで、他とは異なるものが見えてくるということが良く判る。
それにしても、ここで記述されている死刑囚の挙動・発言の異様さには心底驚かされる。常に新しい事件を追い続けるマスコミからは得られない驚愕の事実ばかりだ。いわゆる解説本などでも「あまりにもショッキングなので削除した」という部分が結構あるのだと判る。死刑の存続に疑問を呈する作者の考えには賛否両論あるだろうが、少なくともこうした隠された事実を知った上で、自分の意見を持たなければいけないと反省した。
なお、本書を読んで初めて知ったのだが、死刑囚との面会は、死刑が確定した時から大幅に制限され、家族以外はほとんど面会ができなくなるのだそうだ。死刑囚と獄中で結婚したというニュースをたまに見るが、これは死刑が確定しても「家族」であれば面会ができるということと関係があるとのことだった。宮崎死刑囚がこうした制度のことを心配し、作者と死刑確定後の連絡方法を前もって打ち合わせていたといった記述にも驚かされた。(「ドキュメント・死刑囚」篠田博之、ちくま新書)
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