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ブラント・ジョーブ サイン ゴルフ

米国のプロゴルファー、ブラント・ジョーブのサイン。デビュー当初は成績が振るわなかったが、アジアツアー、日本ツアーで実力をつけて米国に戻り活躍している選手である。日本ツアーは95年から99年まで日本ツアーを中心にプレーし、日本OPEN優勝、ツアー最少スコア記録26アンダーなどの記録を残している。その後米国に帰国し、カナダの大会などにも出場、日本での優勝と併せて10勝を達成した。野球等でも、日本でプレーした選手がその後世界の場とか本場アメリカで活躍することがあるが、そうした選手の1人といって良いだろう。
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タイムマシンのつくり方 広瀬正

作者の本は昨年読んだ「マイナス・ゼロ」に次いで2冊目になる。1970年に処女作とも言える「マイナス・ゼロ」が直木賞候補となり、その後3回続けて候補になるが結局受賞はできず、失意のうちに1972年に急逝した。70年代初頭に一瞬の輝きを放った作家である。作品の方も当時は話題になったようだが、その後あまり顧みられず長い間絶版となっていた。「マイナス・ゼロ」を読もうと思った時も彼の本を入手するために、ネット・オークションで初版本を買い求めなければならなかった。昨年8月頃以降集英社文庫から彼の全集(全6巻)が順次刊行され、今は簡単に読むことができるようになった。本書もその恩恵で簡単に入手できたのである。30近い短編が収められた本書だが、全編が「タイムトラベル」を取り扱った内容だ。ここに収録されたいくつものタイムマシンを扱った話を読んでいると、作者が「時間のパラドクスに取り憑かれた作家」と呼ばれることがあるというのがよく判る。その一方で、彼の作品の欠点のようなものも見えてくる。まず登場人物の名前の付け方がどこか中途半端だ。変ななにかをもじったような名前、いい加減な名前ばかりが出てくる。そのために話自体になにかパロディのような軽さを感じてしまう。そもそも作品の題名も何だかそっけない。あまり固有名詞に関心がなかったのかもしれない。同時期にSF作家として人気を博してその後も活躍した星新一や小松左京と比べるとそれは顕著である。星新一の「F氏」とか「エヌ氏」という完全に記号化された登場人物の名前は彼の代名詞のように有名だし、小松左京の「日本沈没」等の題名のインパクトは大きかった。それに比べると、彼の作品の固有名詞や題名は何とも素っ気ない。それにしても、なぜ彼がこんなに「タイムマシン」にばかりこだわったのかが良く判らない。まだSF創生期で題材には困らなかったと思うと不思議な気がする。まだまだ読んでいない作品があるので、それらを読むとそのあたりがわかるかもしれない。(「タイムマシンのつくり方」広瀬正、集英社文庫)
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