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15のわけあり小説 ジェフェリー・アーチャー

最近読んだ短編集のなかでは、面白さという点では文句なくダントツだった。15の短編のうち、10が実話に基づく話、5つが著者の創作という構成だが、何故か実話をもとにした話の方が断然面白かった。ありそうな作り話よりも、ありえなさそうな実話の方が、面白いということだ。著者は小説家としては世界トップクラスの人なのだろうが、そうした著者にとっても、意外さのさじ加減がいかに難しいかということが判って興味深い。(「15のわけあり小説」 ジェフェリー・アーチャー、新潮文庫)

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