goo

珈琲店タレーランの事件簿2 岡崎琢磨

人気シリーズの第2弾。章ごとに1つの謎解きがありながら、全体として大きなストーリーがしんていくスタイルの連作でだが、何と言っても周章の方で大きな2つの読者を惑わす2つのトリックがあり、びっくりしてしまった。主人公の謎解きがやや神がかり的なので、読者が自分で推理するのを怠ってしまうと、大事なところで大きなトリックを見落としてしまうという仕掛けで、両方とも完全に騙されてしまった。ミステリー部分だけでなくストーリー部分にも別の仕掛けがあって楽しめるというのがこのシリーズの人気の秘密なのだろうと感じた。(「珈琲店タレーランの事件簿2」 岡崎琢磨、宝島社文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )