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おれは非情勤 東野圭吾

小学校を舞台にしたミステリー連作集。著者がブレイクする前の玉石混交だった時代の作品だが、読んでみると、やはり話の展開が上手だなぁという印象が強いし、謎の部分も少年少女向けの作品にも関わらず大変面白い。巻末の解説を読んで驚いたのが。本作が「小学校5年生」「小学校6年生」という月刊誌に連載された作品だったということだ。第1作目では、突然の殺人事件だし、小学校のクラスにはびこる野球賭博の話だったりで、連載当時、保護者から苦情があったということだが十分頷ける話だ。解説には書いていないが、読者である小学生の評判はどうだったのだろうか、そのあたりが知りたい気がする。(「おれは非情勤」 東野圭吾、集英社文庫)

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