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生命と記憶のパラドクス 福岡伸一

大好きな著者のエッセイ集。これまでに読んだ著者の本に比べると、かなり「ライト」な内容だが、著者の薦める映画や小説やCD等の話が読めて、ファンにはたまらない本だ。ものの色には色素色と構造色の2種類があるという話や、「ふっくらブラジャー」という元素の周期律表の覚え方の話などは、著者ならではの面白さという気がする。また、こうしたエッセイを読むと、著者の来歴のようなものが浮かび上がってくるが、世代が自分と近い著者の思い出話などを読むと、自分と同じところや違うところが色々見えてきて、それが楽しく感じられる。(「生命と記憶のパラドクス」 福岡伸一、文藝春秋社)

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