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英語の壁 マーク・ピーターセン

日本で英語を教える立場、日本語を学ぶ外国人の立場から、英語と日本語の微妙な違いや見過ごされている相違点などに面白く教えてくれるエッセイ集。読んでいて1から10まで英語の勉強になるという感じではないが、ところどころ、日本人の「so」の使い方とか「by the way」の乱用などの指摘には、思い当たる節があってためになる。遠回りかもしれないが、英語を上達させるには必要なことかもしれないなという気がする1冊だ。なお、本屋さんで平積みになっていたので、てっきり最近刊行された本だと思って読んだのだが、最後の章の面白いウェブサイトを紹介しているところで「2003年現在」とあってびっくり。奥付をみたら新刊どころか10年まえに出た本だと判った。ブッシュ大統領の話が良く出てくるなぁとは思ったが、最後までそのことに気がつかなかった。こういう本なので、古さを感じないで読めたのは良かったと思うが、何故今頃本書が平積みになっていたのか、そのあたりは謎である。(「英語の壁」 マーク・ピーターセン、文春新書)

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