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偽善のすすめ パオロ・マッツァリーノ

ヤング向けの本なので、言いたいことがシンプルなのは仕方がないとして、こういう切り口で世論の変遷を追いかけるという発想が、非常に面白く、かつ参考になった気がする。「偽善」という考えを通してみても、今の世論が「不寛容」の方向に大きくぶれているというのは本当にその通りだと思うし、それに対する危機感のなさも気になるところだ。そうしたことも含めて、シンプルながら色々な意味で考えさせられた1冊だった。(「偽善のすすめ」 パオロ・マッツァリーノ、河出書房新社)

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