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ヒト、動物に会う 小林朋道

著者自身の体験をベースにした動物の行動学・生態学に関するエッセイ集。我々の身近にこんなに面白い生き物たちがこんなに沢山生息しているのかということにびっくりしてしまうのと同時に、こういう感じで身近な動植物と関わっていくのも日常の楽しみ方の1つだなぁとしみじみ感じる。特に最初の方に載っていた「カナヘビ」の話では、そうした生き物の行動範囲が意外に小さいということを初めて知った。見つけた時にマークをつけられれば、同じ個体に何度も出くわすことができると言うのは面白い。これまでにも家でヤモリのようなものを見つけた時、次の日もほとんど同じ場所で見付けることがあるが、これは1日中動いていなかったのではなく、そこがお気に入りの場所だからということなのかもしれない。(「ヒト、動物に会う」 小林朋道、新潮新書)

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