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終活難民 星野哲

個人的に両親の介護が大変だったり、体の調子が悪かったりで、弱気になっている時に、本屋さんで見つけた本書。まだまだ大多数ではないけれど、着実に大きな流れになりつつある人の終末に関する慣習や死後のお墓のあり方などの変化がよく判る1冊だ。著者の大学院での修士論文が下地になっているという内容だが、人の介護、終末、死後のあり方を、官、民、NPO、個々人でどのように役割分担「していくべきかという問題を深く考え、ある程度具体的な提言として提示している点は、大変参考になった。具体的なNPOの活動が詳細に記述されていたりしているが、事実の紹介だけに終わっていないのも素晴らしい。新書としてはびっくりするくらいためになる1冊だ。(「終活難民」 星野哲、平凡社新書)

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