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連城三紀彦レジェンド 連城三紀彦

蓮城三紀彦をリスペクトするミステリー作家4人(伊坂幸太郎、綾辻行人、小野不由美、米澤穂信)が選ぶ連城作品短編集。掲載された6作品のうち2作品は既読だったが、この機会に通読してみた。こうして読んでみると、著者が様々な形で次の世代の作家たちに影響を与えてきたことが良く理解できるような気がした。著者自身は「本格もの」とか「社会派」とかいうミステリーのカテゴリーにあまり関心がなかったのは明白だが、読み手の側がそれぞれの立場で何らかのシンパシーを感じていたのだろうなぁと想像される。著者の死後の刊行はそろそろ一段落で、これからは本書等を参考にした落ち穂拾いのような形になる一方、これまでの読んだ本のいくつかを再読してみるのも悪くないような気がした。(「連城三紀彦レジェンド」 連城三紀彦、講談社文庫)


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