goo

あまからカルテット 柚木麻子

著者の本を新刊本で3冊読んで、どれも面白かったので、少し古い本に遡って文庫を読んでみることにした。この本を読んでようやく判ったような気がするのだが、著者の作品においては、「食」という者が特別な存在であるということである。これまでに読んだ3冊とも、何らかの形で「食」が大きな意味を持っている作品ばかりだったが、それは自分が読んだ本がたまたまそうだったという偶然ではなく、著者自身がそれに拘った作品を書き続けていることの証だということだ。本書には全部で5編の短編が収められているが、予定調和的、ご都合主義な話ばかりかと思っていると、真逆の話が出てきたりで、そのあたりがしゃれているし、読んでいてわくわくさせられるところだと感じた。(「あまからカルテット」 柚木麻子、文春文庫)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )