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世界をひとりで歩いてみた 真鍋かをり

一人旅を楽しむ人気女優が、そこで出会ったことや感じたことを綴ったエッセイ集。良い旅の楽しみ方をしているなぁと、読んでいて少し羨ましくなる。結構大胆なことをするなぁという部分も少なくなく、そのあたりは賛否両論があるかも知れない。例えば、旅先で不用意にタクシーに乗り、ボラれた話などは、「そういう人がいるから日本人が狙われるんだ」と、不愉快に思う人もいるだろうが、通を気取って断固拒否した話を得々とする人や、それで却って危ない目にあってしまう人の話よりはずっと参考になるし、何よりも読んでいて清々しい気がする。軽い読み物だが、自分に合った旅とはどういうものか、もう一度考えてみたくなる一冊だ。(「世界をひとりで歩いてみた」 真鍋かをり、祥伝社文庫)

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