goo

大べし見警部の事件簿リターンズ 深水黎一郎

ジャンルとしては、拍子抜けの結末を楽しむ脱力系ミステリーということになるが、美術や音楽に関する衒学的な記述と相まって、著者ならではの独自の世界を堪能できる作品にもなっている。最後に収録された作品などは、本の帯に「ここまでやるか?」と書かれている通りの実験的な試みが施された内容に唖然としてしまう。著者のファンとしては、著者がどこまで弾けてしまうのかこれからも見続けるしかないなぁという感じた。(「大べし見警部の事件簿リターンズ」 深水黎一郎、光文社)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )