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住みたいまちランキングの罠 大原瞠

これから不動産を購入しようとしている人を念頭に、色々なメディアで見かける「住みたい町ランキング」や不動産物件の広告ををあまり鵜呑みにしてはいけないということを様々な事例で圭もしてくれる1冊。購入する予定のない人にも役に立つ。アンケート調査で「住みたい町」を聞かれた人がどこまで真剣に考えて回答しているかというそもそも論もあり、そうした調査には限界があるのは確かだ。また、「犯罪が少ない」「交通が便利」「インフラが充実」といったランキングについても数字では表せない明暗や不都合な真実がたくさんあるというのも納得だ。不動産広告で「認可保育所併設」という謳い文句も少し考えればそこに入れる保証がなければ絵に描いた餅だ。要は、そうしたランキングとかイメージに頼らず、自分にあった不動産を買いましょうというまっとうな結論だが、数多い様々な事例が大変参考になった。(「住みたいまちランキングの罠」  大原瞠、光文社新書)

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