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白墨人形 C.J.チューダー

イギリス女流作家のデビュー作品。第2作目が書評誌などで評判になっているので、まずはこちらをと思って読んでみた。題名や宣伝文句はホラー小説っぽいが内容はあくまで謎解き主体のミステリー小説。それでも次々に発生する事件が凄惨なので、読んでいてとにかく怖かった。最初に予告される本書のメインとなる少女殺人事件が発生する前に怖い話が色々ありすぎて、閉塞感漂うイギリスの田舎町ってこんなにドロドロなところなのかとそれが一番怖かった感じだ。この作品よりも第ニ作目の方が評判が高いので読むのが楽しみだ。(「白墨人形」 C.D.チューダー、文春文庫)
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