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X教授を殺したのはだれだ! トドリス・アンドリオプロス

物語形式で楽しく数学を学べるというふれ込みの啓蒙書。1900年のパリで数学界の重鎮X教授が殺され、その容疑者10人が全て実在の数学者という設定。その容疑者たちの供述書が全て数学の問題になっていてそれを解くことで容疑者を絞り込んでいかなければならないのだが、実際に解けた問題は最初の2つだけ。他の問題もよく考えればできるものもあったかもしれないが、根気が続かず諦めて読み飛ばしてしまった。容疑者の数学者たちだけでなく、X教授や探偵役の若者、さらに事件そのものにもモデルになった実在の数学者や数学史の重大な出来事が実在すると後から知り、その2人とも最近読んだ本で知った名前だったのでびっくりした。本書の後半は、前半のミステリー編の元になった数学者たちの業績や数学史のエピソードが簡潔に説明してあってためになった。(「X教授を殺したのはだれだ!」 トドリスアンドリオプロス、ブルーバックス)
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