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2023年本屋大賞 予想

4月に発表される本屋大賞を今年も予想してみた。ここ数年のノミネート作品の傾向として、現代日本の生きづらさに翻弄される主人公を描いたシリアスな小説が多くなっている気がする。今年も、「川のほとりに立つ者は」「汝、星のごとく」「光のとこにいてね」などそうした作品が並んだ。また今年は星とか光とか宙(そら)など、天体に因んだ題名のノミネート作品が3点もある。この2つの傾向は、偶然というよりも、何だか「人生は運頼み」という諦観のようなものが小説化されているような感じがする。大賞の予想については、時代を反映したこれらの中から大賞が選ばれると考えると、あまり壮絶すぎる内容ではないやや温かみのある「月の立つ林で」を本命、逆に最も壮絶な内容の「汝、星のごとく」を対抗としたい。なお、個人的に一番びっくりしたのは「方舟」、一番ハラハラしたのは「爆弾」、一番新しさを感じたのは「#真相をお話します」、いい話だなぁと思ったのは「ラブカは静かに弓を持つ」。今年も本屋大賞のおかげで面白い作品に沢山出会えて良かった。
【本命】
月の立つ林で
【対抗】
光のとこにいてね
方舟
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