書評、その他
Future Watch 書評、その他
1959年 ワールドシリーズ
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この図柄にサインをするのだから、ドジャースの一員であることは間違いないと思う。また、試合中の1シーンが図柄になっているのだから、シリーズの流れを決定づけたような重要な出来事に関係した選手のサインであることも想像がつくのだが、スペルを見ても誰のサインだか全然判らないのである。
このカードは「バイバック」といって、既にかなり前に製造・販売されて市中に出回っているものを製造業者が買い戻し、そこに選手にサインをしてもらってふたたび売り出すというコレクティブルの1種だ。なぜそのようなことをするかというと、最初に製造・販売した時にはカードにサインをしてもらって売り出すという発想がなく、その後そうしたコレクティブルがあればいいのにということになったということだろう。この図柄の既存カードにこれと同じサインが書かれたものをアメリカの雑誌で見たことがあるので、私の持っているものも偽物ではないと思われるし、いろいろ調べても判らない選手のサインだから、偽物を作るほど高価なものであるとも思われない。結局未だに誰のサインなのか判らないのである。誰のものか判らないまま所有し続けているサインというのは、私のコレクションではこの1枚だけである。
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タイガー・ウッズ RC GOLF
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知っておきたい日本の神様 武光誠
日本のことを深く知りたいと思ったとき、自然現象であるとか、身の回りで起こる不可思議な出来事といったものを、日本人がどう解釈してきたのかを知ることは非常に重要なことのような気がする。また先日読んだ「天皇論」の中で著者が言っていた「天皇は神ではなく祭祀の主である」という考え方に「目から鱗」のような感覚を覚えた。そうしたところで、日本人の宗教観を『何を崇めてきたか』という観点から初歩的な知識を持ちたくて読んでみた。稲荷神社が秦氏の氏神であるとか、金比羅宮が神仏習合のお宮であるとか、氷川神社が関西にはないとか、いろいろな豆知識が面白い。それと、目次が細かく作られているので、読んだ後は辞書のように使えるのも有り難い。(「知っておきたい日本の神様」武光誠、角川文庫)
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日本を貶めた10人の売国政治家 小林よしのり編
小林よしのりの立ち位置・考え方について、彼の「天皇論」でかなりよく理解したばかりだったのですんなり読めたが、そうした知識がなければ、かなりあくの強い主張に戸惑うのではないかと心配になった。それにしても、小林よしのりと同じような考えを持った人が随分多くいるのだということが判って面白かった。私のいた大学には、左翼系の「歴史研究会」と右翼系の「国史研究会」という2つの歴史のサークルがあった。私が入学する1年前に「国史研究会」が「日本史研究会」と名称を改め、スタンスも「右翼系」から「中立」に変更した。その日本史研究会に入って思ったのだが、歴史を考えたり考えたりするときに、特に日本の近現代の場合、どうしてもイデオロギー抜きにできないということだ。本書は日本の現代史を知るための本としても面白いのでそう思うのだが、大昔の事情は最近でもあまり変わっていないらしい。(「日本を貶めた10人の売国政治家」小林よしのり編、幻冬舎新書)
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テッド・ウイリアムズ バット MLB
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プリズン・トリック 遠藤武文
帯に書かれた「乱歩賞史上最高のトリック」という文句を見て買わずにすませられるミステリー・ファンはあまりいないだろう。乱歩賞が数々の傑作を生み出していることは私でも知っている。読む前から期待度は高かった。
読後の感想としては、大変面白く読めたのだが、正直言うと、中盤あたりで物語の展開が良く理解できなかった部分があった。そもそも登場人物が多すぎる上に、記述の視点がめまぐるしく変わるので、ストーリーについていけなかったのである。そうなると、ミステリー全体に破綻がないかどうかというチェックをすることもできない。交通刑務所内部などの記述はこれまでに読んだことがない大変興味深かいものだったが、文章が親切でないのが残念だった。(「プリズン・トリック」遠藤武文、講談社)
読後の感想としては、大変面白く読めたのだが、正直言うと、中盤あたりで物語の展開が良く理解できなかった部分があった。そもそも登場人物が多すぎる上に、記述の視点がめまぐるしく変わるので、ストーリーについていけなかったのである。そうなると、ミステリー全体に破綻がないかどうかというチェックをすることもできない。交通刑務所内部などの記述はこれまでに読んだことがない大変興味深かいものだったが、文章が親切でないのが残念だった。(「プリズン・トリック」遠藤武文、講談社)
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アインシュタイン丸かじり 志村史夫
昔ブルーバックスで現代物理学やアインシュタインに関する入門書を何冊も読んだ記憶があり、久しぶりにこうした本を読んでみようという気になった。本書では、アインシュタイン以前の物理学の状況を記述した科学史、アインシュタインが重要な発見を相次いで行った「奇跡の年」の科学ドキュメント、アインシュタインの業績に関する解説、アインシュタインの語録集など、盛りだくさんの内容がコンパクトにまとめられている。やや欲張った感じがするが、いずれもしっかり判るように記述されているので、特に不足感はない。アインシュタイン以前の物理の現状の部分は、その後のアインシュタインの業績がよく判るようになっていて、ためになった。アインシュタインの業績の解説部分は、既に刊行されている類似の本と大きな違いはないが、こちらも本書全体を通してそれがよりはっきり判るように工夫されているので有り難い。昔こうした話をかじったことがある人が読んで記憶を呼び戻すのに適しており、まさにそれが本書の意図したところだと思われる。(「アインシュタイン丸かじり」志村史夫、新潮新書)
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アル・ケーライン ユニフォーム MLB
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6枚のトンカツ 蘇部健一
本屋さんの「店長のおすすめ」という棚で発見した本書。第1回森博嗣「すべてがFになる」、第2回清涼院流水「コズミック」の後の第3回メフィスト賞受賞作ということで当時はそれなりに話題になったようだ。本屋さんでは控えめに「笑える」という一言だけのPOPが立っていたのだが、読んでみて、控えめなPOPの理由とおすすめの理由が良く判った。本書は、読んだ感想を一言で言うと確かに「笑える」だ。本書に収められた短編は幅広く、ばかばかしいナンセンスものもあれば、奇抜なトリックのものもある。そして、総じて言える共通点は、あまり真剣に読むと肩すかしを食うという点だろう。私にとってはちょうど予想のつく範囲のトリックや落ちが多かったので、肩すかしを食らってもダメージが少なかったのかもしれない。例えば、表題作の「6枚のトンカツ」とその前に掲載された「5枚のトンカツ」は、途中でトリックに気がついたので、却って面白く読めたのではないかと思う程だ。
本書のもう1つの特徴は、ミステリーであるにもかかわらず、トリックの現実味とかそれが成立する可能性とかをほとんど重視していない点だろう。通常、奇抜で読者が予想しにくいトリックやアイデアは、現実味や必然性に難があることが多い。ミステリー作家の腕前というのは奇抜なトリックやアイデアにどのように現実味を持たせるかにかかっているといっても過言ではない。本書ではそうした努力をほとんどしていないように思える。ミステリーの評論家はこうした点を「逃げ」と評して嫌う傾向が強い。本書の毀誉褒貶はこうしたところにあるのだと思う。(「6枚のトンカツ」蘇部健一、講談社文庫)
本書のもう1つの特徴は、ミステリーであるにもかかわらず、トリックの現実味とかそれが成立する可能性とかをほとんど重視していない点だろう。通常、奇抜で読者が予想しにくいトリックやアイデアは、現実味や必然性に難があることが多い。ミステリー作家の腕前というのは奇抜なトリックやアイデアにどのように現実味を持たせるかにかかっているといっても過言ではない。本書ではそうした努力をほとんどしていないように思える。ミステリーの評論家はこうした点を「逃げ」と評して嫌う傾向が強い。本書の毀誉褒貶はこうしたところにあるのだと思う。(「6枚のトンカツ」蘇部健一、講談社文庫)
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ブッシュ元米大統領 ネクタイ
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