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悪意 東野圭吾

昨日、加賀恭一郎を主人公にしたTVドラマ「新参者」が終了した。それに便乗して、最近、横浜の本屋さんで「加賀恭一郎フェア」フェアをやっていた。加賀恭一郎ものは、「容疑者xの献身」しか読んだことがなかったので、2冊ほど見繕って読むことにした。
 本書はそのうちの1冊だが、5分の1ほど読んだところで事件の全容が判ってしまい、さらに5分の1ほど読んだところで真犯人というか真相が大体判ってしまった。残りの5分の3くらいは、加賀恭一郎がどのようにして論理的に真相にたどり着くかということだけが興味の中心になってしまうのだが、それでも最後まで飽きることなく読むことができた。これが、作者の力量なのだろうし、加賀恭一郎シリーズの面白さの一面なのだろう。読んでいると、最後のどんでん返しのサプライズのない「容疑者X…」のように思われた。(「悪意」東野圭吾、講談社文庫)
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