先日、四〇年ぶりに大学のクラス会があった。まず、恥ずかしいことに、大学までの道が再開発で分からなくなっていた。やっとたどり着いた正面玄関のゲートビルは、昔はレンガ色だったような気がするが、金属・ガラス系の高層ビルに建て替えられていた。もっとも記憶は曖昧だが、多分ね。忘れられない入試発表の広場が狭くなっていたから、確かに建て替えたのだろう。まあ、当時は大学に入るのが非常に難しくて、後はまったくと言ってよいほど通学しなかった世代としては、結局、縁の薄い母校であった。キャンパス内はビルが増えて、昔のこじんまりとした品の良さを失っていた。どんなに楚々とした美人の女性でも、40年経ったらこんなものなのか。しかし、美しい自分の過去の一枚の絵を失ったことは確かなようだ。過去に戻ると、幻滅という魔物が襲ってくる。
ブログも一年経ちました。ありがとう。