玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

ちゃんとした人間

2018-04-05 10:32:55 | 日記

まだちゃんとした人間だったころ、何をして過ごしていたのだろう。朝早く起きて、身支度を1時間で終えて、足早に駅に向かい、満員電車に乗って、職場に着くや、挨拶をして、自分の席に着く。

今思えば、あんな都会の地価の高いところに自分の机やロッカーがあったことが不思議だ。そんなに重要な仕事をしていたのかな。

そこでは、時には残業もして、帰りにはよく酒を呑んで酔っ払って深夜にタクシーで帰宅することもあった。そんな繰り返しを何十年間も続けた。まだちゃんとした人間だったころ。

でも、今は朝から、何からも必要とされていない代わりに、気ままで自由である。自由であることは些か飽きることもある。実はただ終電車を待つ空き時間なのかもしれない。

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