G党の憲法草案の前文の二行目は以下のとおりである。
我 が 国 は 、 先 の 大 戦 に よ る 荒 廃 や 幾 多 の 大 災 害 を 乗 り 越 え て 発 展し 、 今 や 国 際 社 会 に お い て 重 要 な 地 位 を 占 め て お り 、 ・・・
今の憲法の前文では、
「政 府 の 行 為 によ つ て 再 び 戦 争 の 惨 禍 が 起 る こ と の な い や う に す る こ と を 決 意 し・・・」となっている。
G党改正草案は、先の大戦は誰の行為によって起こしたことを触れていない。ただ国際社会で重要な地位を占めたと自賛している。
戦争を忘れたいのか?それとも、戦争を起こしたのは、実は政府でなく、国民だったのか、それとも欧米諸国の包囲網だと言いたいのか?それなら、満州事変も日華事変もそうだったのか!
歴史を視ず、ただ忘れたい、知らんぷりをするという姿勢は困ったものだ。これじゃ、広島と長崎のことも忘れているといわれてもしょうがない。
国連で「核兵器禁止条約交渉のための会議を開催する」決議が賛成多数で採択された。日本は何故だか反対した。唯一の被爆国であるのに、日本は核兵器保有国のように反対した。これが国際社会に重要な地位を占めたことなのか?
決して、現政権は、歴史修正主義なんて言うほどのご立派なものではない。学者や野党の論客たちは、権力側を忖度し過ぎている。単なる健忘症の政治家たちのご都合主義に過ぎない。
かつての自民党は、左翼から右翼まで幅広く、その奥深さという面では評価していたが、この憲法草案を決定した平成24年4月24日時点とは、西暦では2012年で民主党政権下にあった。
こんな程度の事実しか視ない文章の前文しか作れなかったとは、…。また、今の自民党の右傾化は、野党に落ちた時から用意されていたという事が分かった。