不愛想で、冷静そうに、いかにも政府が付与したふうに勿体をつけて「我が国は法治国家ですから」というS長官がいる。今まで、あの澄ました顔の意味が分からなかった。
それは、広告の専門家である世耕氏が主導するコミュニケーション戦略(コミ戦)だと言う。(参考:鈴木哲夫『安倍政権のメディア支配』)
失敗したことでも、間違えたことでも、自信をもって、何度も繰り返せば、何だかもっともらしく思えてくる。さすがに、最近は「アベノミクス」とは言わなくなったが。
一番いい例が、特にロシアとの領土問題では、明らかに失敗しているA首相でも、「外交のABE」という標語を云い続ける。すると、それなら夫婦同伴で飛行機で遊びに行ってもしょうがないか、という雰囲気にさせてしまう。
近頃、「身の丈に合った」と言った某大臣は、「昔なら、貧乏人は麦を食え」と同程度の失言なのに、それが従来の常識では致命的なことであっても、ただ「撤回」と言って、その間違いが恰も存在しなかったことにする。そして、世論調査でも問題化されない。
この國の社会常識を根底から歪めていることに、かのG党並びにその支持者は気づかない。何かが変わってきた。どうにも不思議な圀になってしまったようだ。
どっちが好きかな、・・・。