2月10日の山尾志桜里議員の「黒川検事長の定年延長」に関する予算委員会質問は鮮やかであった。元検事であるが故に、安倍政権の安っぽい法解釈論の「特別法と一般法」の理論を根底から崩していた。
質問を受けた森雅子法相は、「参った」という胆力もなく、ただ、法相の職としての見解を云い張るだけのみすぼらしい答弁であった。
あの後、弁護士出身の森雅子大臣は切歯扼腕の思いだったであろう。愚かな指導者の家来は、自らもその恥辱を甘んじて受けなければなるまい。
山尾氏は、検察官は時には首相ですら逮捕する権力を持つものであるのだから、一般の国家公務員と別の扱いをしなければならない、つまり内閣の恣意を排するという過去の政府委員見解を持ち出した。
これほどわかりやすい理論はあるまい。これでも明確な動きをしないマスコミであるならば、戦時中の大本営発表に追従した愚劣な報道機関と同じである。
安倍氏も生身の人間だから、必ず消えていく。
彼のことを御用コメンテーターの田崎史郎氏は「地獄を見た男」と評したが、まだ野党より幾分かましな自民党を、結果としては、「地獄に引き擦り込む男」なのではないか。ふとそんな気が。