人前で平気で嘘をつけるというのは、なかなかの人間である。なかなかの人物とは言いたくないが。
まず独裁者の横には、口をへの字に曲げている男もいる。その後ろでは、ずっと頭を下げている影の男もいる。
この三人を筆頭に、異様な風体や雰囲気の閣僚という名の追従者たちが並んでいる。
外務から防衛に廻った男は「今日は質問がない」と膝掛を持ってきていた。
環境の若い男は「謝罪しない」と態度がでかい。
独裁者を守る為の自ら放った理不尽な嘘に、砂糖菓子のように壊れていく女性大臣もいた。
それを当然の如くに、横目で見ている冷たい目の独裁者。国会と云うのはシリアスな政治ドラマである。