玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

夫婦の非常時

2020-08-05 10:06:32 | 映画

恋妻家宮本」(2016)を見た。ファミレスの注文選びに迷うことから導入部が始まり、最終場面も平和の象徴のようにファミレスの場面で終わる。原作は重松清の『ファミレス』だそうな。

吉田拓郎の「今日までそして明日から」(1971)を出演者全員で歌う。

拓郎は、生意気にも20数年しか生きていないのに「私は今日まで生きてみました」とのたまう。差し詰め、拓郎は二十歳から哲学者か、宗教家なのか?でも素晴らしい。

妻役が天海祐希だったので、私はてっきり「恐妻家宮本」というタイトルと思い込んでいた。最近目が悪いのだ。

阿部寛のはまり役とも云える“じれったい大男”の映画。時に「正しさよりも、やさしさを求める」と主人公は言う。「双方が正しいこと言い張れば、やがて戦争も起きるだろう」とも。

この映画は、子育てが終わって目的を失った熟年夫婦の非常時を描いている。いままさに、コロナによる国家の非常時に比べれば、生ぬるいテーマでもあるような。でもコロナ離婚も増えた。

こんな平和な筋書きの映画は、実は電通と東宝の提携作品でもある。今のコロナ委託丸投げ事業の電通の立ち位置からするといやらしい。まあ、勘繰りすぎかな。それでもハッピ-エンドで終わると、何故だか必ず涙腺が緩むから、これが困りものである。

久しぶりに見たが、こんな大きいカタツムリ!?

コメント (1)
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