山崎雅弘は、安倍政権以降の官邸や各省庁の常套句の例を5種類に例示している。その常套句の意図や内容を整理すると、次ようになる、―
⑴ 控えさせていただく(謙虚で奥ゆかしい言い回し。だが、実際は「返答の拒否」で、傲慢な振る舞いである。)
⑵ 丁寧に説明する(主観的な修辞に過ぎず、客観的に評価する基準がない。)
⑶ 誤解を与えたならお詫びする。(国会議員がよく使う。一見謝罪に見せかけた論点ずらし。)
⑷ ○○にはあたらない。(菅官房長官が使う用語。→「全く問題がない、そのようなご批判は当たらない。」と。)
⑸ 承知していない(不都合な真実を突き付けられても潔く認めず「承知していない」という詭弁で逃げる。)
ーなどを列挙する。
このような詭弁がまかり通るようになった原因は、山崎は、⑴メディアがトリック見抜けない。⑵強く抗議する者がいない。と謂う。
これに対抗するには、市民一人一人が詭弁を見抜く「目」を持つことが社会の良識や健全さを保つための必要条件になります。―と結論付ける。
もっともらしい解決方法だが、実効性の無いきれいごとの解決策であると感じる。
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