今、はまりすぎってしまっているのが、デヴィッド・フィンチャーによるハリウッド版の『ミレニアム』第二作。火と戯れる女です。
じゃがいもの皮をむきながら、犬の散歩をしながら、ジムで運動しながら、Audibleでもくもくと聞いております。
主人公のリズベス、アスペルガ症候群ではないかと、彼女の最初の後見人が二作の中で言っていますが、どうなのでしょうか。
愛という感情が理解できない悲しさ、自分の気持ちを相手にうまく伝えられなくて甘えられないじれったさ、人の気持ちが読めないために相手に誤解を与えてしまうところなど、高機能自閉症の息子とダブってしまいます。
そういうリズベスにのめりこんでしまうのは、私だけでなく、彼女の友人であるジャーナリストのミカエルもです。第二作では、リズベスは凶悪殺人犯として追われるのですが、彼女の本当の純真さを知っている人たちのリズベスを弁護する言葉にも、なんだか嬉しくなってしまいます。
話のところどころに、カフェオーレを飲むシーンが出てきます。カフェオーレなんて、アメリカで生活していると、あまりお目にかかりません。主人公たちの生活は意外と質素で、エステに行くとか高級レストランで食事する、というようなシーンがないのが新鮮です。