アメリカに17年住み、今回久しぶりに4か月半日本に滞在し、不思議に思ったのが洋服のサイズだ。
アメリカに較べ、日本人は細く小柄とはいえ、お店に売っている洋服のサイズがあまりにも大ざっぱ、MとLだけといったようなお店をよく目にする。場合によっては、一つしかないというお店もある。
勿論、そうじゃなくてサイズが細かく分かれているお店もあるが、少数派。大柄な人も小柄な人も自分の体形にまあまあ合う服を妥協しながら選ぶということなのだろうか。そうすると、平均的な体形ではない人は、自分の体に無理がなく、魅力的に見える洋服を探すのが非常に難しいことになってしまう。
これは日本の洋服を売っている会社が異なったサイズの商品を出すことで売れ残ってしまうことを警戒しているからなのだろうか。あるいは日本人の意識の中でそれが当たり前になっているのだろうか。
サイズに多様性がないためか、観光客で満ち溢れている京都でも、知名度のあるユニクロやMUJIを別として、洋服のお店を訪れている観光客はあまり見かけなかった。サイズだけでなく、日本の可愛い感じのする洋服のデザインやスタイルも、特定のファンを除いて、好まれないのかもしれない。
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日本人とアメリカ人のハーフである高校生の娘は、京都で洋服のショッピングを楽しんだ。アメリカに比べて露出度が少なく、どことなく可愛い感じがする日本の洋服が好きらしい。しかしそういう娘も、日本から買ってきた洋服は、アメリカへ帰ってからあまり着こなしていない。やはりどこか違うのかもしれない。
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アメリカでは、サイズは小さいのから大きいのまで号別に分かれ、さらにその中でも身長に合わせてPetite とかTallなどがあるので、自分の体に合った洋服を選びやすい。そこまでいかなくてもいいのかもしれないが、国際化の象徴として、日本の洋服サイズも多様化するべきなのではないだろうか。